【読了】新しい文章力の教室

読書

この本は、ブログやメルマガやnoteなど文章を書く時に心がける、意識すべきこと、考え方などを網羅的かつ再現性のある内容で綴っています。

この記事を読むことで文章作成に自信がない人、文章をどう書けばいいか、わからず悩むことに疲れた人には、とても有益な情報が手に入ります。

よって記事内で紹介する著書を購入して読み解くことで更に文章力が理解できるようになります

ブログやメルマガを頑張りたいけど文章力に問題や悩みを持っている人

会社で報告書やプレゼンをする機会が多い人など

文章作成の全般的な問題解決にわかりやすくアプローチできる著書です。

この本を読むと書くことに苦手意識を持っている人

文章力のスキルアップ、レベルアップを考えている人には、最適の著書です。

以下に示す目次の一項目がほぼ1ページ毎に解説されているので端的にまとめられている点、読みやすさ見栄えの良さも含めトータルコーディネートされている点も読みやすさ、理解しやすさを助長しています。

読みやすい構成になっているためあっという間に完読できますので短時間、短期間で実践できるという点も良書に感じました。

著者の唐木元さんは、コミックナタリーの編集長を務めており、月3,000本以上の記事を配信するポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」の実績から「ナタリー式トレーニング」として社内で培ったノウハウ等を本にしている

著書のサブタイトルである「苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」はそこから来ているわけだ

この著書に書かれている目次を以下にまとめた中で自分の琴線に触れた内容について朱記にて書いたので合わせて参照ください。この著書は、間違えなくブログを運営している自分にとって外せない一冊になりそうです。

第1章

書く前に準備する(書く前の準備で文章が決まる)

1.良い文章とは完読される文章である

2.完読される文章、完食されるラーメン

3.文章は目に見えている部分だけではない

4.必要なものは主眼と骨子

著書で重要視している文章の構成、地図でもある書き始める前の準備として「主眼」「骨子」を立てること。主眼が目的地なら骨子は、経路。

文章における骨子は、「要素」「順番」「軽重」の3つから構成される。

書き始める前にまず主眼である「テーマ」を決めそれに対する何を・どれから・どんくらい話すかを決める

5.悩まず書くために「プラモデル」を用意する

プラモのように作文することは、箱絵で完成イメージを確認し取説の指示にしたがって組み立てる
つまり「箱絵=主眼」「パーツ=要素」「取説=順番・軽重」と置き換えることができる

6.書いたことのパーツを揃える

7.文章の主眼をセットする

主眼=テーマ

8.文章の骨子を立てる

9.「構造シート」で整理する

10.トレーニングで上達する

11.話題は主眼に沿って取捨選択する

12.基本構成を「サビ頭」

先に結論を言う(いわゆる「サビ」)。ここで言うサビとは、錆びではなく歌に例えると一番盛り上がるところのこと。
文章を最後まで読みたくなる(完読)ような、魅力的な一段落を最初に持ってくると言うこと


   結論 ー 問題提起 ー 状況説明 ー 付帯情報 (完読のための基本構成)

13.構造シートを元に書き始める

14.書けなくなったら

今書いている原稿を人に話してみることで新たなイメージ作成にも繋がり力点のポイントがわかるようになる

15.作文の完成度はロングテール

第2章

読み返して直す(「完読」を目指して文章を磨いていく)

16.文章は意味・字面・語呂の3つの見地で読み直す

17.推敲の第1歩は重複チェック

18.文節レベルの重複を解消する

19.文末のバリエーションに気を配る

20.時制を混在させて推進力を出す

21.文型や段落単位の重複に注意する

22.主語と述語を意識しながら構造に還元して読む

23.単文・重文・複文を理解して係り受けを整理する

24.読点で区切る

25.ひとつの文で欲張らない

26.漢字とかなのバランスに注意する

27.本来の意味から離れた漢字はかなに開く

28.誤植の頻発ポイントでは事実確認を厳重に

29.修正したら必ず冒頭から読み返す

第3章

もっと明快に(読者の負担を取り除いてもっと伝わる文章にする)

30.身もふたもないくらいがちょうどいい

31.余計な単語を削ってみる

32.余計なことを言ってはいけない

33.「が」や「で」で文章をだらだらとつなげない

34.翻訳文体にご用心

35.濁し言葉を取る勇気を

36.伝聞表現は腰を弱くする

37.複雑な係り受けは適度に分割する

38.係り受けの距離を近づける

39.修飾語句は大きく長い順に

40.属性を問う主語は「こと」で受ける

41.受動と能動をはっきり意識する

42.おまとめ述語にご用心

43.情報を列挙するときには語句のレベルを合わせる

44.列挙の「と」「や」は最初に置く

45.並列の「たり」は省略しない

46.主語の「は」と「が」の使い分け

47.時間にまつわる言葉は「点」か「線」かに留意する

第4章

もっとスムーズに(読者に伝わる丁寧な文章にしていく)

48.スピード感をコントロールする

49.体言止めは読者に負担を与える

50.行き過ぎた名詞化はぶっきらぼうさを生む

51.指示語は最小限に

52.「今作」「当サイト」…指示語もどきにご用心

53.一般性のない言葉を説明抜きに使わない

54.わからないことはひと言でも書いてはいけない

55.「企画」「作品」…ボンヤリワードにご用心

56.「らしさ」「ならでは」には客観的根拠を添えること

57.トートロジーは子供っぽさを呼び込む

58.文頭一語目に続く読点は頭の悪そうな印象を与える

59.約物の使いすぎは下品さのもと

60.丸かっこの補足は慎み深さとともに

61.可能表現に頼らない

62.便利な「こと」「もの」は減らす努力を

63.なんとなくのつなぎ言葉を使わない

第5章

読んでもらう工夫(文章を伝える工夫は仕事の基本にも通じる)

64.具体的なエピソードを書く

65.主観の押し付けは読者を白けさせる

66.人物名で始めると目を引きやすい

67.あえて閉じた言葉で読者との距離を縮める

68.名詞と呼応する動詞を選ぶとこなれ感がでる

69.数字を入れると具体性が増す

70.タイトルは切り口の提示から

71.記事単位の重複に注意する

72.インタビューの基本は「同意」と「深堀」

73.感想文やレビューを書くには

74.長い文章を書くには

75.企画書を書くには

76.レイアウトの考え方

77.すべてのルールは絶対ではない

まとめ

トップブロガーの人たちもこの著書に出てくる1章の「12.基本構成を「サビ頭」内容」と同様のことを指摘しています。

完読を意識した文章を書くには、それに見合う文章の構造、形があるのは間違い無いです。文章も時代とともにそのニーズが変わっていると感じました。著書でいう「新しい文章力」とは、まさに上記のようなことを説明しているわけなので。

この著書を読んで感じたことは、書き始める前の「構造シート」の作成を繰り返し体得することで完読される文章がかける自信が持てる点。特に1章には、完読のための基本説明が書かれているのでこの章をしっかり読み込むみましょう

そして2章以降で味付け、補正をしていくと完読される文章が完成します

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