大人が読んでもいい絵本というイメージの洋書(ドイツ)の翻訳本です。
小学校の高学年から中学生に読ませたい本でしょうか。
自分も3人の子を持つ親なので読みながらそんな風に思いましたが、毎日毎日、会社と自宅の往復で1日が終わっている会社員にもこの本を秋の夜のしじまに読んで!と勧めたい本でもあります。
概要
五十音村の住人たち
ひらがな50音のそれぞれにキャラクターが割り当てられている設定で物語は始まります。
「あ」さん(大人:威張りんぼ)だったり「ん」さん(大人:穏やかな男性)だったりと。
その中の「っ」さん(子供)が物語の主役
50音村の住人が、ひらがな一つ一つの役割を担っていて人間界が文字として話したり買いたりしている言葉とリンクしている
例えば「小さい」という言葉は、50音村では、「ち」さん「い」さん「さ」さん「い」さんの存在があって「小さい」の単語が成り立つのです。ここで50音村から「さ」さんがいなくなると「小い」と意味不明な単語になってしまうルール
物語は小さい「っ」さんが五十音村からいなくなる・・・
このような感じで進んでいきます。
この本を読むと子供が感じる感じ方とは別に大人も色々と感じられるストーリーになっています。
リンク
会社という組織で働く企業人にも50音村同様に必ずその人の役割が与えられている。
こんな風に考えながら読み進めると社内での自分が置かれている立場やどの程度必要とされているのかなどと企業人、組織人としてのありようを再考させられる一冊だと思いました。
小中学生のお子さんがいるご家庭にオススメの一冊なのでこれから読書の秋、巣篭もりの秋を迎えるにあたり候補の一つに追加してみてはいかがでしょう!
全113ページなのであっという間に読めてしまいます。